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センリョウ(実) センリョウ科 センリョウ属 
2006年1月1日  豊橋市 Canon EOS 5D EF17-40mmF4L f/5.6 1/160sec ISO1000

センリョウは関東地方の太平洋側の海岸域から四国、九州、沖縄にかけての暖地の林床に成育する常緑低木。暖地の林内に生え、高さ50〜80cmになる 葉は互生。長さ6〜14cm。楕円形で先はとがり、縁にはあらい鋸葉がある。薄い皮質で光沢がある。センリョウ(千両)は、その名が富を象徴し、マンリョウ(万両)とともにお正月飾りにはなくてはならない植物として、昔から珍重されてきた。しかしながら両種は分類的には無縁で、センリョウの方はかなり原始的な性質を残した植物とされている。それは茎の中の水を通す組織がふつうの被子植物のような導管ではなく、裸子植物と同じ仮導管でできているからである。また、花は黄緑色で、6−7月頃に咲くが、花弁や萼はなく、球形の雌しべ(子房)に1本の雄しべがくっついているという変わった形をしている事からも頷ける。