前の日 1月20日



ツルアリドウシ (実) アカネ科 ツルアリドウシ属 
2006年1月9日 豊橋自然歩道 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/4.0 1/13sec ISO400

ツルアリドウシは北海道から九州に生育する多年草。山道の側などの傾斜が急な場所や沢筋の脇などに生育する。茎は地面を這って伸び、茎の長さは10-40cmで、先端が立ち上がることもある。葉は対生で長さ0.8-1.5cm、幅0.4-1.2cmで三角状倒卵形。両面無毛で、表面は深緑色。縁は全縁であるが、裏面に不規則に巻き込むので波打った形となる。6月〜7月に茎の先端にアリドウシに似た白い小さな花を2つ咲かせる。花筒の先端は4枚に分かれ、白い毛が密生している。花は2つがセットで咲くが、果実は1つしかできない。2つの果が合一して一つの果実になるのである。果実の頭をみると、花の跡である穴が2つみえる。赤く熟した美しい果実の中には4つの核があり、その中に1つの種子がある。アリドウシには一両の別名があるが、ツルアリドウシのほうが赤い実が一つなので相応しいと思える。