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ピラカンサ(実) バラ科 トキワサンザシ属  
2005年12月4日 豊橋動物園 Canon EOS 5D EF28-70mmF2.8L(70mm) f/4.0 1/125sec ISO800

ピラカンサは西アジア原産の「ときわさんざし」の他に、中国原産のタチバナモドキ、インド原産のヒマラヤトキワサンザシなどを総称したバラ科の耐寒性常緑低木。「ときわさんざし」は明治中期に日本に渡来した。長さ2〜4cmの丸く細かい鋸歯のある葉を持ち、5−6月に6〜8mmの白い小さな花を沢山付ける。10月頃には真っ赤になった実が固まってつき、花時よりも人目を引く。タチバナモドキは実の色が橙色であるほか、葉が細く長い(5〜6cm)。一方、ヒマラヤトキワサンザシは、木は2m程度と低いが、花は大きく5弁の梅のような可愛い形をしている。実はタチバナモドキより赤い。英名のFirethorn(ファイアーソーン)はFire(ファイアー)が炎、thorn(ソーン)が刺のことなので、刺があって実が真赤に燃え立つように樹木全体を覆いつくす様から付けられたのであろう。花の少ない冬の時期に美しい実を付けるので観賞用として生け垣などに多く植えられており、外来とはいえポピュラーな植物である。