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ネズミモチ(実) モクセイ科 イボタノキ属  
2005年11月13日 豊橋自然歩道 Canon EOS 5D E100mmMacro f/4.0 1/250sec ISO100

ネズミモチは中部地方以南の本州・四国・九州の、主に太平洋岸に生育する常緑小高木。イボタノキなど同属の木には落葉の種が多いが、ネズミモチは常緑である。幹は直立して樹高は約5mほどになる。葉は対生で短い柄があり、卵形で先端が細くなっている。夏に枝先に円錐状の花穂をつけ、白色の小花を多数つける。果実は小さな楕円形で熟すと黒紫色になりネズミの糞に似ている。また、葉はモチノキに似ているのでネズミモチと呼ばれるようになった。この「ネズミの糞」に似た果実には薬効があり、強心、利尿、緩下、強壮、強精薬として用いられ、女貞子(にょていし)という立派な生薬名がついている。また、樹皮は解熱と抗マラリア薬として、かぜの熱に効き目があるとされており、なかなか有用な薬用植物である。