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オモト(実) ユリ科 オモト属  
2006年1月29日 田原市 Canon EOS 10D Tamron90mmMacro F/4.0 1/1500sec ISO100

オモトは、東海道以西の暖地の海岸部の山地の林下に自生する常緑の多年草。 中国で古くから瑞草(めでたい草)として珍重されており、日本では江戸時代から園芸植物として発展してきた。漢字で書くと万年青で、その字が表しているとおり、真冬の雪の中でも青々としていて葉が枯れることは無い。そのことから、不老長寿の縁起のよい植物と言われ、愛好家が多い。徳川家康が江戸城に入城の際、三河から贈られたオモト3鉢を携えたというのは有名な話である。それ以後、今日でも新築・移転・小児誕生などの祝い事に贈られたりしている。5〜6月頃、白い小花が咲く。果実は直径1pほどの球形で、秋に赤く熟す。真っ赤な実は美しく、一見食べられそうにも見えるが、オモトは全草が有毒であり、その毒は死に至るほど強いので決して口にしてはいけない。