ツルリンドウ（実）

ツルリンドウは日本全国に分布する多年生のつる植物。つる植物ではあるが、茎はあまり長く伸びず、高い所まで巻きあがることはない。明るい二次林などに生育し、地表を這ったり小さな植物などに巻きついて立ち上がる。花期は夏の終わり頃。長さ3cm程で形はリンドウそっくりであるが、小さくて地味な色をしており、あまり目立つ花ではない。むしろ、晩秋になって枯れ残った花から突き出るようにして実る真紅の果実のほうが美しく、よく目に止まる。リンドウの仲間で液果を実らせるのはツルリンドウだけで、この実は食べられるそうである。私は食したことはないのでどんな味がするか不明。真冬になっても鳥や小動物に食べ尽くされず残っているのであまり美味しくは無いのかもしれない。