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ツクシ(土筆) アカネ科 クチナシ属  
2018年2月7日 豊橋市 SONY α7R2 EF24mmF2.8 F/4.0 1/1600sec ISO200

ツクシ(土筆)とは、全国に自生しているスギナの胞子茎の事で、草原や田畑の畦などに多く見られる。
ツクシとスギナは地下茎で繋がっていてよく繁茂する。根が深いことから「地獄草」の別名を持つ難防除雑草であり、農家にとっては厄介者ではあるが、春にスギナに先立って出るツクシは愛らしい姿で春の使者として愛でられるだけでなく食用としてもよく利用される。
ツクシは一本の茎の茎頂に胞子を含んだ穂が付いていて、成熟すると緑色を帯びたほこりのような胞子をたくさん放出する。胞子は球形で、2本の紐(弾糸)が1ヶ所から四方に伸びている。この弾糸は湿ると胞子に巻き付き、乾燥すると伸びる。その動きは俊敏で、顕微鏡下で観察しながら息を吹きかけるだけで動き回り、まるでダンスをしているようで面白い。
茎にはいくつかの節があり、節の周りにはハカマと呼ばれる茶色い葉が付いている。硬いので山菜として楽しむにはこれを取り除く必要があり、手間を厭う人にはこの珍味を味わうことが出来ない。