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ヤマアイ トウダイグサ科 ヤマアイ属  
2019年2月7日 豊橋市 SONY α7R3 FE90mmF2.8Macro F/2.8 1/250sec ISO400

ヤマアイは亜熱帯〜暖温帯の木陰に群生するトウダイグサ科の常緑多年草で本州〜沖縄,中国,朝鮮,台湾,インドシナと広範囲に分布する。 地下茎が横に這い、繰り返し分枝して群落を形成する。ヤマアイに限らず、大群落を形成する植物は往々にして地下茎で増えるものが多い。 基本的には雌雄異株であるが雌雄同株も発生する。雄花序、雌花序ともやや総状に見える穂状花序となる。雄花は3枚の萼片と15〜20本の雄しべで構成されており、雌花は3枚の萼片と子房で構成されている。雌花には「棒状体」と呼ばれる2本の突起が子房の両側についていてそこからたっぷりと蜜を出し、虫を誘う。 ヤマアイは日本における最古の植物染料のひとつと言われ、かつて皇室が神事に用いる小忌衣(おみごろも)の染料も本種が使われたとの事。(先日のテレビ番組では現在も皇室の小忌衣はヤマアイで染められると放送していたが)