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スイセン ヒガンバナ科 スイセン属  
2006年1月15日 豊橋市 Canon EOS 20D EF100mmMacro F/4.0 1/40sec ISO200

スイセンは地中海沿岸地方原産の多年草で、関東地方以西の海岸近くの草地に生育する。越前海岸や淡路島、房総半島の白浜などでは海岸の草地に大群生し、観光名所となっている。水仙という名は水辺にあって、仙人のように孤高を保っていることが由来。清楚な美しさと、花の少ない季節に咲く希少さ等が人気で庭や公園にも非常に多く植栽されている。
スイセンは球根植物で、鱗茎から長さが20〜30cmの数枚の扁平な線形葉を出す。 早春に叢生する葉の中央部から花茎を長く出す。その花茎の先に苞がついていて、その中に直径3cmくらいの白色の芳香のある花を横向きに数個つける。 花には2〜3cmの柄があり横方に伸びた長い花冠筒部に続き、筒部の先に6花被片があり、中央には黄色の盃状の副花冠がある。 雄しべは6本、雌しべは1本。 この花には種子が出来ず、地下の鱗茎(ラッキョウ型の球根)で増殖する。
まったくの余談だが、水洗トイレが普及し始めた頃、水洗式を取り入れた旅館ではトイレのドアに水仙の絵を貼ったらしい。ナイスなセンスである。(笑) 古い旅館に泊まったら探してみるのも一興である。