前の日 2月15日


コオニタビラコ キク科 ヤブタビラコ属  
2006年4月29日 豊橋市 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/5.6 1/25sec ISO100

古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日として犯罪者に対する刑罰は行わなかった。この日は7種類の野菜を入れた羹を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七草粥となった。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着したという。この(春の)七草とは「セリ」「ナズナ」「ゴギョウ」「ハコベラ」「ホトケノザ」「スズナ」「スズシロ」であり、このうちのホトケノザはシソ科のホトケノザではなくタビラコを指している。また、タビラコではなくオオバコとする説もある。食用にされるタビラコの根生葉はロゼット状で地面に平たく広がる。近縁で茎が高く立ち上がるオニタビラコに対し、コオニタビラコともいう。コオニタビラコはオニタビラコより花びらが少なく一本の花茎に花弁は一つである。
2月12日より春の七草を掲載してきたが、「スズナ」「スズシロ」は野菜の蕪(かぶ)と大根のことであり、野草とは異なるので割愛する。