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アセビ ツツジ科 アセビ属  
2006年2月19日 三ヶ日町 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/5.6 1/125sec ISO800

アセビは宮城県以南の本州、四国、九州に分布する常緑低木。早春から釣り鐘型の花を咲かせ、春の到来を感じさせてくれる植物である。花が美しいので、庭木としても植栽されているが、有毒植物である。名の由来は葉や茎にアセボトキシンという呼吸中枢を麻痺させる有毒成分が含まれていて、馬などが食べると酔ったようにふらつき、果ては昏睡状態に陥る。こうした現象を、馬などが「足引く」つまり足の不自由な状態に例え、これが転じてアシビになり、さらにアセビへと変化したものと言われている。漢字ではそのまま馬酔木と書く。
アセビの花は2月の終わり頃から4月ごろまで咲いている。比較的花期が長いのは、気温の低い時期なので花持ちが良いのであろうが、昆虫の少ない季節から咲くので、確実な受粉の為に長く咲いているとも思われる。花は典型的なつぼ型で、整った美しさがある。