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サンシュユ ミズキ科 サンシュユ属 
2006年2月25日 豊川市 Canon EOS 5D EF50mmMacro F/8.0 1/320sec ISO800

サンシュユは中国原産の落葉小高木。3月になると、葉に先だち黄色い花を塊状に付けて、春の到来をいち早く知らせてくれる。マンサクやレンギョウと並んで、黄色の花を付ける春の花木の代表格と言える。この他にも福寿草、タンポポ、菜の花など、春を代表する花は黄色が多く、春をイメージするカラーは黄色である事に異論を唱える人は少ないと思う。
サンシュユに戻ると、黄色の小さな花が放射状に集まっていて、4個の雄しべが可愛らしく突き出している。蕾は米粒くらいの大きさと形をしており、まるでサフランライスのようである。葉は、葉脈の流れが美しく、ミズキやハナミズキなどと特徴を共有している。荒れたまだらの樹皮も独特で、印象に残る木の一つである。秋にはグミによく似た長さ1.5〜2cm程度の渋みある甘酸っぱい果実をつける。実には滋養強壮など薬効があり、薬用植物として人気が高い。