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ネコヤナギ ヤナギ科 ヤナギ属 
2006年3月5日 豊橋市 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/8.0 1/125sec ISO100

ネコヤナギは北海道から九州に分布する落葉の低木。山間の渓流や河川の中流域などの水辺に多く生育する。ちょっと雨で増水すれば水流に洗われる場所に平気で成育している。よほど水が好きで、また増水時の急流にも耐える力があるようだ。材木よりも樹皮が大変強いので、しなやかに急流を受け流すのだろう。雌雄異株であり、春に葉の展開に先立って尾状花序を出す。若い雄花序は葯が紅色なので、花序全体が紅色に見える。やがて葯が黄色の花粉に包まれ、後には黒色に変わって長くなる。雌花には銀色の柔毛が密生する。ネコヤナギの名は、このふさふさした尾状花序を猫のしっぽに見立てて付けられた。渓流に春を知らせてくれる植物であり、ネコヤナギの咲く早春の水辺は大変心地良く感じる。