前の日 3月12日


オランダミミナグサ ナデシコ科 ミミナグサ属 
2006年3月5日 豊田市藤岡町 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/5.6 1/640sec ISO100

オランダミミナグサは明治末期に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物。高さ10-60pになる越年草で、本州から沖縄まで広く帰化している。日当たりの良いところならどこでも生え、在来のミミナグサを圧倒するように全国に広がっている。相対的にミミナグサは限られた所でしか見られなくなってしまった。ミミナグサとの違いは、ミミナグサには1pほどの長い花柄があるが、オランダミミナグサの花柄は5mm程度で、花が密集してつくこともあって花柄がないように見える。
 茎に小さい葉が向かい合ってついていて、それがねずみの耳に似ているので「ミミナグサ(耳菜草)」、異国のものという意味で「オランダ」と名前がついたそうである。ねずみの耳はよく観察したことはないので似ているかどうかはわからない。耳と言えば、むしろ、白い花弁の先端が二裂していてウサギの耳のようである。全体に腺毛が多く、さわるとべたべたした感じがある。