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タチツボスミレ スミレ科 スミレ属 
2005年3月27日 葦毛湿原 Canon EOS 20D EF100mmMacro F/4.0 1/200sec ISO100

タチツボスミレは北海道から沖縄まで、ほぼ全国の山地に分布し、最も普通な多年草。日本以外では朝鮮半島付近の島々に知られるのみであり、分布上からも個体数が多いことからも日本を代表するスミレと言える。葉は心形で、托葉には櫛の歯状に深い切れ込みがある。地上茎は斜上し高さ6-20cm。花は直径約1.5〜2cmで、花色は普通やや空色を帯びた淡紫色だが変異が多い。
 人里に生育するいわゆる「スミレ」は濃紫色の花であり、葉は少し長めの葉柄があって、西洋の剣のように細長く、先の丸い葉をつける。スミレのイメージとしては、こちらの方がすぐに頭に浮かぶが、最も分布と生育数が多いのがタチツボスミレだとは意外である。