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ショウジョウバカマ ユリ科 ショウジョウバカマ属 
2006年3月21日 足助町 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/11.0 1/50sec ISO800

ショウジョウバカマは全国に分布し、山野のやや湿った場所に生える常緑の多年草。根生葉をロゼット状に多数出し、表面は緑色で光沢がある。早春、根生葉の中心から高さ10〜30cmの花茎を出し、その先に3〜10花をつける。花被片は淡紅色から濃紫色まで変化が多く、花後緑色になって残る。この花は開花前に雌しべが伸び、柱頭が外にさらされ受粉可能になる。その後、花被が開きしばらくして葯が割れて花粉が放出される時も雌しべは受粉可能な状態なので自家受粉することができる。花期の始めはまだ雪の残るような寒い季節なので虫が少なく、他家受粉できる割合は少ないので繁殖のための知恵なのであろう。ショウジョウバカマの名前は紅色の花を能楽で使う能装束の空想上の「猩々」(オランウータンの意味もある)と見立て、花の下の葉を袴と考えたものだと言われている。