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クサボケ バラ科 ボケ属 
2005年5月5日 伊那市 Canon EOS 20D Tamron90mmMacro F/8.0 1/50sec ISO100

クサボケは、本州関東以西、四国、九州に分布し、丘陵や山地の日当たりのよい雑木林の縁などに生える落葉小かん木。日本固有種で、クサボケと呼ばれるが草本ではなく、30〜40cm程度の低木となる。名の由来はボケに似ているが草丈程度なので名付けられた。枝は斜出し、多く接地する。短枝は刺に変じ、新枝には帯黄色の短毛がある。葉は互生し短柄がある。倒卵形または円形で両面無毛。花期は3〜5月、葉の展開前に朱赤色の5弁花を咲かせる。雌雄異株で、同じ株に雌花と雄花があるものと、雄花しか付いていない場合がある。雄花は子房の発達が悪いが、雌花はよく肥厚して果実を付ける。果実は8月から9月、ピンポン球くらいに黄熟する。実は甘ったるい強い臭いを放つ。実は食用にされたり、薬効があるので漢方で用いられる。強壮、疲労回復、鎮咳、去痰、リューマチ、利尿、筋肉の疼痛、脚気、胃痙攣などに効能がある。呆けにも効くと更にありがたいのだが・・。