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イカリソウ 2005年4月30日  葦毛湿原(後背山地)  Canon EOS 20D Tamron 90mmMacro f/4.5 1/200sec ISO400

名の由来は花の形が船のイカリに似ていることからきている。
葉は先がとがった変形した卵形で、縁に細い鋸歯があり、基部は心形。花の直径は約2cmでイカリの形をした見事な造形美である。花の色は白〜紫で三河地方では殆ど白色をしている。
昔から強壮剤として有名で補精、強精、強壮、催淫、健忘症、不眠症に絶大な効力があるとされて、乾燥した若葉を番茶のように飲んだり、薬酒として珍重されてきた。いまでもユンケルに使われているそうである。
強壮の効能の逸話も多く、有名なところでは「オスの羊は交尾期になると、何日もイカリソウを食べつづけて精力をつける」というものがある。ここから漢方では「淫羊かく(インヨウカク)」と命名されているが、実際に雄羊がイカリソウを血相を変えて食べている姿は案外目撃されていないという。