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トキソウ ラン科 トキソウ属
2005年5月26日  葦毛湿原  Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/2000sec ISO400

トキソウは分布の広い湿原植物であり、日本では北海道から九州、朝鮮、中国にも分布する。地中に針金状の地下茎を発達させ、所々から葉や花茎を出す。葉の長さは15cm程であり、この高さに十分な日照があることが生育に必要であり、やや泥土の多い場所を好む。同様に湿原に生育するランとして有名なサギソウよりも寒冷な地方の湿原にも生育している。
名の由来は花の色がトキの羽の色をしていることから。この愛らしい色のため、野草の愛好家や野草店に売りさばくプロによる盗掘により絶滅寸前の湿原が多い。環境省のレッドデータブックでも絶滅危急種に指定されている。愛知県版レッドデータブックでは絶滅危惧TB 類(IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されている。この可憐で美しい花がトキのように絶滅してしまわない事を祈らずにはいられない。