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ウスバキトンボ 蜻蛉目 不均翅亜目 トンボ科 2005年6月26日 葦毛湿原 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/250sec ISO400 |
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体の割に大きな翅を持つ中型のトンボ。きわめて移動性の強いトンボで、春になると遠く南洋から太平洋を渡って飛来し、各地で世代を繰り返し、夏以降に数を増やす。8月の盆の頃が最も個体数が多くなるので精霊(しょうりょう)トンボと呼ばれたりする。幼虫期間が極めて短く、産卵から羽化までたった40日程。世代を繰り返しながら北上し、時には北海道南部にまで達することがある。ただ亜熱帯性の種であることから幼虫は低温に弱く、水温が4℃以下になると耐えられず死んでしまうため本土のほとんどの地域では越冬できない。 日当たりのよい草原や畑の上を、大群で漂うように栄養飛翔する姿をよく見かける。飛翔は比較的緩やかだが、一旦飛び立つとなかなかとまらずに飛び続ける。止まっている姿を見る機会が少ないので永いことアカトンボだと思っていた。飛んでいるときは随分くすんだ色のアカトンボだと思っていたのだが、こうして見るとアカトンボより一回り大きく、模様もなかなか美しい。 |