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ホタルブクロ キキョウ科 ホタルブクロ属 
2005年6月21日  豊橋自然歩道 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/400sec ISO400

日本各地の山や野原に生える多年草で、全体に短い粗毛が生え、地下茎は短く浅く横に延び、根出し葉は長柄があり卵心形でスミレの葉を思わせる。上方の葉腋に花柄を出し、その先に蕾を一個ずつ付け、やがて大きな袋状になって夏頃に下方から順次咲かせる。花冠は4〜5cmの釣鐘形で、白色または淡紫色で濃い斑点が多数ある。ガクの裂片がひとつおきに反り返るのが特徴で、仲間のヤマホタルブクロ(ホンドホタルブクロ)は裂片が反り返らない。近畿では白花、関東では赤花(淡紫色)が多い。
名の由来は、夜つかまえた蛍(ほたる)を、この花の中に入れて遊んだことから、ホタルブクロの名がついたという説と、 別名を提灯(ちょうちん)に似ているからチョウチンバナというが、提灯は火を垂れ下げるから「火垂る」と呼び、この提灯に似ているところから「火垂る袋」とついたという説がある。
 ホタルをつかまえて花の中に入れ、入口をぎゅっとねじりつぶすと開かなくなるので、数個の花をつけたものを根もとから折り取って、それぞれにつかまえたホタルを何匹かずつ入れるとピカリピカリと光るたびに、本当に幻想的な美しさだという。試してみたいものだがホタル狩りも難しくなった。