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ヘクソカズラ アカネ科 ヤイトバナ属 
2005年8月6日  葦毛湿原周辺 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/60sec ISO400

ヘクソカズラは日本全土に広く分布する多年草。比較的日当たりの良い場所で、他のものにからみつきながら繁茂する蔓(つる)性の植物である。ヘクソカズラとは何とももの凄い名前を頂いたものであるが、葉を揉むと独特の臭気がするので臭いをかげば納得せざるを得ない。標準和名はヤイトバナであるがヘクソカズラのほうが強烈な名前故通りが良い。花は筒状で先端が外に曲がって浅く5裂し、外側は灰白色、内側は紅紫色で毛が多く生えていて、茎や葉の特異な臭気とはかけ離れた可憐で美しい花である。果実は光沢のある球形で、冬枯れの季節にはよく目立つ。実には薬効があり、しもやけ、ひび、あかぎれなどに効能がある。やせ地・乾燥地・湿地・草原から森林までなど、非常に生育環境は広い。