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ムラサキミミカキグサ タヌキモ科 タヌキモ属 
2005年8月16日  葦毛湿原 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/30sec ISO200

ムラサキミミカキグサは北海道から九州(屋久島)に分布する多年草。湿原に生育する小型の植物で、泥中に捕虫嚢を持ち小型の動物プランクトンなどを捕まえる食虫植物である。夏から秋にかけて高さ10cm程度までの花茎を形成し、小さな青紫色の花を咲かせる。湿原に生育する紫系の花を咲かせるミミカキグサ類には、ホザキノミミカキグサがあるが、ホザキノミミカキグサは藤色でムラサキミミカキグサよりは大型の花を咲かせる。
食虫植物と聞くと獰猛な感じも受けるが、ミミカキグサ類は小さくはかない植物たちである。いずれも本当に小さくて、たかだか1cm程度のへら形の葉が湿地の水に浸かるようにして生育しており、よほど好奇心の強い人でなければ気がつかない。