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ゲンノショウコ フウロソウ科 フウロソウ属 
2005年8月7日  茶臼山 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/2500sec ISO800

ゲンノショウコは日本各地の草原や路傍に生育し、高さ数十cmになる多年生草本。双子葉植物離弁花類で、5枚の花弁が離れてついている。めしべの花柱の赤色とおしべの葯(やく、花粉の袋)の紫色が美しい。
ゲンノショウコの名前は、古くから下痢止めの妙薬とされていて、「現に良く効く証拠」に由来している。 貝原益軒が記述した、「大和本草」には1362種の薬草が収載されているが、そのなかでゲンノショウコは「陰干しにして粉末にし、湯にて服す。能く痢を冶す。赤痢に尤も可也。また煎じても或は細末にし丸薬として皆効果がある。本草には此功能をのせず。本草は毒草類にのせたり。然れども毒なしという。一度植えれば繁殖し除き難い」と記述されている。食中毒・下痢・慢性の胃腸病・便秘に効き目があり、優れた健胃整腸剤といえる。 ドクダミと並んで民間薬の双璧である。