前の日 9月3日


ハナイカリ リンドウ科 ハナイカリ属 
2005年8月28日  霧ヶ峰 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/4.5 1/160sec ISO200

山地の日当たりのよい草地に生え、茎の高さは20〜60センチ。葉腋から花柄をだし、錨形の花を多数つける。花冠は黄緑色で先は4個に深く裂け、裂片の下部は白い錨状の距となる。葉は楕円形で対生し、先が尖る。花の形が船の錨に似ることからこの名がある。
錨に似た形の花をつける植物にイカリソウとハナイカリがある。これらはまったく遠縁の植物で、4つの細長い萼が碇のように見えるイカリソウに対し、ハナイカリの場合は花冠のつけねにある距と呼ばれる部分が長くのびて内側に曲がったものである。2年草であるせいか、自然環境や栄養状態によって草丈に幅があるらしく、大きなものでは高さ30cm以上になり、20近い数の花をつけるが、小さなものではその半分以下、花の数が数個程度のものも見られる。花を見る限りリンドウとは程遠いが、葉はやはりリンドウ独特の形状をしている。