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コナギ ミズアオイ科 ミズアオイ属  
2006年8月26日  北設楽郡設楽町名倉 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/2.8 1/500sec ISO100

水田に生えるミズアオイ科の1年草。 イネとともに渡来した、史前帰化植物とされている。和名のナギはミズアオイのことで、形が小さいことからこの名で呼ばれる。茎は短く、数本が重なり合って生え、それぞれが1枚の葉をつける。同じ科のホテイアオイに似ているが、コナギは葉柄が太くならない。花期は8月の終わり頃から、10月頃までで、葉の陰で紫色の花を次々に咲かせるが、花は葉に隠れているので良く覗き込まないと見逃してしまう。
 田んぼ雑草であり、農家の嫌われ者であったが除草剤の使用で減ってきている。逆にコナギがはびこっている田んぼは農薬を使用していない証しで、なんとなくほほえましい。 意外にアクが無く、天ぷらやカラアゲ等で食すと結構イケルそうである。あまり食欲をそそる草とは言えず、試した人の好奇心には感心してしまう。まさに蓼食う虫も好きずきということであろうか。もちろん、食してみたい方は農薬が使われていないことを確認して摘んで頂くことが必須条件である。