前の日 9月27日


ヤマジノホトトギス ユリ科 ホトトギス属  
2005年9月8日  津具村 天狗棚 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/4.5 1/50sec ISO400

ヤマジノホトトギスは山野の林内や林縁に生える多年草で、北海道から九州まで広く分布する。 ホトトギスの仲間は秋に咲く代表的なユリ科の植物であるが、ヤマジノホトトギスはその中では早くから花をつける種で、早いものでは8月には咲きはじめる。葉のわきや茎の先に白地に赤紫色の斑点をちりばめたおしゃれな花を1-3個つける。茎の高さがほんの10センチほどで花をつけているものもよく見かける。名は山道に生えるホトトギスの意味で、ホトトギスの名は花の模様が鳥のホトトギスの胸の斑紋に似ているからとされている。ヤマホトトギスとよく似ているが、ヤマジノホトトギスは花被片が上側に向かってふくらみ、ほぼ水平に開くのに比べ、ヤマホトトギスは花被片が下に向かって反り返るので区別がつく。
ユリ科の植物は食用になるものが多いが、ホトトギスの若芽もおひたしにするとなかなか美味しいそうである。一度試してみたいものだ。