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イワショウブ ユリ科 チシマゼキショウ属   
2005年10月02日  葦毛湿原 Canon EOS 20D EF50mmMacro+LifeSizeConverter f/5.6 1/640sec ISO200

イワショウブは亜高山帯の湿原に生育する日本特産の多年草。葉はショウブのように表面を内側に折り畳んだ形になって剣状である。草丈は20〜30cm程度。花は8月から9月に咲き、花茎に小さな白い花が多数咲く。花茎には腺毛が多数あって粘る。
寒冷な氷河期などに分布していた植物がその後の温暖化によっても生き残ったものと言われており、いわゆる氷河時代の遺存植物である。温暖な葦毛湿原に亜高山帯に分布するイワショウブが生育している事も極めて特異な事であり、大変貴重である。種の存続のためにも盗掘などは慎みたい。