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サワギキョウ キキョウ科 ミゾカクシ属  
2005年10月2日  葦毛湿原 Canon EOS 20D EF70-200mm(200mm) f/8.0 1/400sec ISO100

サワギキョウは全国の湿地に生育する多年草。北方に至るほど多い。草丈は1mを越えることもあり、湿地としてはやや栄養分の多い日当たりの良い場所に生育する。葉は互生で葉柄はない。葉身は披針形で長さ4〜7cm、葉縁に細かい鋸歯がある。上部へ行くほど葉は小さくなる。花は濃紫色で上部に総状花序をつくる。色にキキョウのイメージがあるが形は大きく違う。合弁花の花は5つに裂け、うち2枚が上に開き、3唇弁は下を向く。おしべはくっつき、めしべの柱頭に押されたやくの先から花粉を出す。花柱はのび、柱頭が開く。種子は小さく、虹色の光沢があって美しい。種子は果実が破れて散布されるが、一部は果実の中に残り、茎が倒れてその長さ分、移動することになる。
サワギキョウは栽培種のような美しい花であるがロベリンという有毒アルカロイドを含み、呼吸中枢を犯すので注意が必要である。但し、死に至るほどの強い毒ではない。