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オケラ キク科 オケラ属  
2005年10月23日  新城市 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/8.0 1/15sec ISO400

オケラは本州から九州の日当たりのよい山野に見られる多年草。草丈は50cm前後。茎は細くて堅く、やや木本的である。葉は単葉から複葉の変異があり、やや堅く、鋸歯は鋭い。花は9月〜10月に咲き、頭花の直径は2〜2.5cm。魚の骨のように見える部分は苞であり、特徴的である。小花は淡く紅色を帯びた白色で、雄花では柱頭の先端は開く程度であるが、雌花では開いて反り返る。
春の白い綿毛をつけた若芽は食用(山菜)として親しまれている。「山でうまいはオケラにトトキ(ツリガネニンジン)」と謡われているほど、くせがなく美味という。天ぷら、お浸し等で食べる。
 また、晩秋に根茎を堀り、日干ししたもの「蒼朮(そうじゅつ)」は肝機能障害による疾患に用い、根茎のコルク層を取り除いたもの「白朮(ビャクジュツ)」は健胃剤に用いるそうで、民間薬としても有用である。