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ヤマハッカ シソ科 ヤマハッカ属 
2005年10月16日  新城市 比丘尼城趾 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/8.0 1/30sec ISO100

ヤマハッカは山野にごく普通に見られる多年草。茎は四角形で高さ40〜100p。稜は下向きの毛がある。葉は対生し、長さ3〜6p、幅2〜4pの広卵形で縁に粗い鋸歯がある。基部は細くなり柄の翼に続く。
花期は9〜11月で、枝先に花穂に青紫色の小さな唇形花をつける。花冠は長さ7〜9o。上唇は4裂して立ち上がり、線状の斑点がある。下唇は2裂して内側に巻き、雄しべや雌しべを包み込む。名の由来は「ハッカ」に似て山に生えることからだが別属であり、香りもほとんど無い。ヤマハッカとアキノタムラソウ、アキチョウジは秋の紫の花穂トリオといえる。いずれも比較的小型の草本の為パッと目立つことはないが、花の少なくなる晩秋まで楚々と咲き続け、山野に彩りを添えてくれる。