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キセルアザミ キク科 アザミ属 
2005年11月3日  葦毛湿原 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/4.0 1/50sec ISO100

キセルアザミは本州、四国、九州に分布する多年生草本。湿原中の水の流れがあるような場所や、緩やかな流れの山間渓流などに生育する。葉は、ほぼ根生葉のみで、秋に、広がったロゼットの中央から花茎を伸ばして花を付ける。頭花は初めは下向きに咲き、次第に直立する。下向きから横向きに咲いている様子が、煙草を吸うキセルに似ていることが名の由来。マアザミという別名があるが、若い葉を食用にすることから真のアザミという意味である。
キセルアザミの花は9〜10月に咲く。花茎を長く伸ばすので湿原内でよく目立つ。総苞片は規則正しく頭花を覆って美しい。たくさん花を咲かせることは少なく、通常は1つか2つ程度である。