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コセンダングサ キク科 センダングサ属 
2005年11月13日  葦毛湿原 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/4.0 1/500sec ISO100

コセンダングサは北アメリカ原産のキク科の帰化植物で、関東以西の河原や空き地、荒れ地などに広く生育する1年草。花期は長く、9月から12月まで次々と花を形成する。画像では黄色の筒状花に白い舌状花がついているが、通常は中央部の黄色く見える筒状花のみで貧相な花である。
写真左上は種子で、先端に2〜4本の逆棘のある芒があり、バラバラに散って衣服に付きやすい。種子が動物や人間に引っ付いて分布を広げる仲間を一般に「ひっつき虫」と呼んでいるが、コセンダングサの種子はバラバラに散って数多く引っ付くので取るのに苦労し、「ひっつき虫」の仲間の中でも一番厄介な部類に入る。この繁殖方法が功を奏しているのか、中部地方には非常に多く生育している。秋の花の少ない季節には土手や野原にうっそうと茂り、目立つ花である。