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ヤナギノギク キク科 ハマベノギク属 
2005年10月23日  新城市 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/8.0 1/320sec ISO1600

ヤナギノギクは植生の貧弱な蛇紋岩地にやや稀に生える高さ30〜80cmの越年草。愛知、高知、宮崎県に隔離分布するヤマジノギクの亜種。蛇紋岩地帯にその分布が限られており、ヤマジノギクが蛇紋岩地帯に適応して変化したものだと考えられている。茎は細く、多く枝を出し、ときに斜めに倒れる。葉は長さ3〜6p、幅1.5〜3oの線形で互生する。葉の縁は鋸歯が内側に曲がり、毛が生える。花期は9〜11月。花は枝頂につき、淡青紫色で直径約3cm。
茎も葉も細く、舌状花もほっそりとしていて、頼りなく風に吹かれて揺れていた。特異な地質に細々と生き長らえてきた為か、はかなげな花である。愛知県版レッドデータブックに絶滅危惧U類として登録されている。