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タカサゴユリ ユリ科 ユリ属 
2005年11月13日  葦毛湿原(周辺) Canon EOS 5D EF100mmMacro f/4.0 1/1250sec ISO100

タカサゴユリは観賞用として大正時代に導入された台湾原産の帰化植物。タカサゴとは台湾の別称で、原産地を表した名前である。繁殖力が強く、野外で最も普通に見かけるユリが実はこのタカサゴユリなのである。繁殖力の秘密は、他のユリが主に他家受粉でその種子は開花するまでに数年を要するのに対し、タカサゴユリは自家受粉し、発芽の翌年には開花して、よく種子を実らせる事にある。花の大きさも形もテッポウユリに似ているが、花弁の外側に紫褐色の筋があり、葉は細く、高さはヤマユリくらいになる。
ユリというと夏の花の印象が強いが、タカサゴユリは開花時期が長く、8月から12月、どうかすると年明けまで咲き、季節感の乏しい花である。