前の日 12月2日


ノゲシ キク科 ノゲシ属 
2005年11月13日  葦毛湿原(周辺) Canon EOS 5D EF100mmMacro f/4.0 1/320sec ISO100

ノゲシは草地、原野、道端などに生える2年草。秋に芽生え、ロゼットで越冬し、春から夏にかけて茎をもたげて花を付ける。茎の高さは50〜100センチ。茎先に直径2センチほどの黄色の頭花をまばらにつける。舌状花は多数。花期は長く、最盛期は4月〜7月だが越年なので冬でも枯れないで花を付けることがある。総苞は長さ1,2〜1.5センチ。種子の綿毛は絹状の毛であり細い。茎や葉を傷つけると乳液が出る。葉がケシに似ることからこの名がある。葉は柔らかく、茎の下部から中部に付く葉は羽状に深裂する。上部の葉は分裂せず、無柄となって茎を抱く。鋸歯の先端は尖るが棘とはならず、さわっても痛くない。葉の縁はやや内巻きする。
雑草として嫌われているがノゲシの歴史は古く、日本へは有史以前に中国から渡来したと言われている。中国では苦菜、苗苦菜と言われ食用に用いられていた。おひたしにすると苦味はあるがおいしいらしい。