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アキアカネ 蜻蛉目 不均翅亜目 トンボ科  
2005年11月20日  葦毛湿原(周辺) Canon EOS 5D Tamron50mmMacro f/5.6 1/2000sec ISO400

中型のアカトンボ。アカトンボの中でナツアカネと共に最もポピュラーな種のひとつ。平地や丘陵地の池、水田、溝川などで広く発生する。どこでも普通に見られ、数も多い。羽化したトンボは雌雄とも黄褐色であるが、雄は成熟すると腹部が赤くなる。雌も腹部の背中側が赤くなり、横から見るとくさび形(三角形)の黒い斑紋がある。季節的に発生地の平地と高地の間を大移動することが知られているが、これは本種の体温が40℃前後と高く、外気温が30℃を超えると生存できないためである。初夏に平地の水田などで羽化した個体は盛夏を高原などの涼しい場所で過ごし、また秋に生まれた田んぼに帰ってくる。黄金色に色づいた稲穂の海を本種が群れ飛ぶ姿はまさに秋の風物詩。大切にしたいものである。