前の日 12月29日



クサギ(実) クマツヅラ科 クサギ属 
2005年11月20日  豊橋自然歩道 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro f/5.6 1/800sec ISO1600

クサギは日本全国に分布する落葉性の低木。クサギは「臭木」の意味で、葉をもむと独特の臭気が漂う。花や果実は葉の悪臭とはずいぶんと違い、おしゃれである。8月から10月の暑い季節、クサギは次々と花を咲かせる。萼が赤紫色であり、白色の花冠とのコントラストが良い。しかも花は葉と違い、ユリに似た芳香を発散する。この芳香に誘われるのかカラスアゲハやモンキアゲハがよくこの花の周りをヒラヒラ飛び回る姿を目にする。果実は秋に黒紫色に熟す。大きさは6〜7mmで光沢がある。クサギの果実は色鮮やかである。赤いところは萼で、藍色の部分が果実である。このように対照的な2色からなっていると非常に目立つ。これを2色効果とよび、鳥にアピールしているものと考えられている。