ハハコグサはあまり知名度のない名前だが、別名のゴギョウと聞くとピーンと来るはずで、春の七草のひとつである。正月7日に七草を食べる風習は古く中国から伝わってきたそうで、日本で「七草がゆ」を食べる習しが始まったのは平安初期の宮中だと言われている。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん) の「春の七草」を切り刻んでお粥を作って、その年の無病息災を祈るのである。
秋の七草と違い、春の七草は食べる植物を集めたものなので野菜と雑草であり、花が咲いてもあまり注目されない点がちょっと気の毒だ。かくいう私もいい加減にワンショット撮影しただけなのでピントが甘くなってしまった。