マルバアオダモは北海道から九州、朝鮮に生育する落葉の高木。やや乾燥した痩せ地に生育する。「丸葉」の名前は葉が丸い訳ではなく、近縁のアオダモ(コバノトネリコ)が葉の縁に鋸歯があることに対し、こちらは鋸歯は無く全縁に近いことから。春に白い房状の花を咲かせる。
材は軽くて粘り強いのでアオダモと共に野球のバットに使われるが、近年ではバットを作れるほどの太さのものは少ないようだ。かつてはテニスのラケットにも使われたが、現在は軽くて反発力の高いグラファイト素材が主流で木製のラケットは見かけなくなった。