【16:30 キタダケソウ】
肩の小屋に着いて真っ先にお花畑のキタダケソウを撮影に行った。登りですれ違った登山者に聞いていたので、暗くならないうちに撮影したいと思ったからである。
北岳にしか生育しないキタダケソウ。花期は6月下旬なので、今回の登山ではとても見ることは出来ないだろうと諦めていたのだが、肩の小屋のお花畑に移植されたキタダケソウが一株咲いていた。人為的なものではあるが、我々を含め、なかなか開花に合わせた登山スケジュールを組む事は難しいので、小屋主の配慮によりこの花を見ることが出来た事は大変嬉しく、心底ありがたいと感じた。
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【16:50 肩の小屋から山頂方向】
明日チャレンジする北岳頂上はこの先。険しい岩稜なのであろうか?森林限界を超えてゴツゴツの岩場となっているので、子供にとって厳しい箇所もあろうかとやや心配になる。無事登頂を果たしたいと願いつつ見上げる。 |
【17:30 鳳凰三山】
肩の小屋から北東には鳳凰三山の美しい山並みが。
鳳凰三山は稜線からのパノラマが素晴らしく、危険の少ない登山コース故、南アルプスでも大変人気が高い。
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【17:30 地蔵ケ岳 オベリスク】
鳳凰三山の北端の、地蔵ケ岳。山頂のオベリスク(大尖塔)が異彩を放つ。
風化した花崗岩の白砂が雪のように白く輝いていた。
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【17:30 オベリスク 拡大】
オベリスクは、古代エジプトで神殿などに立てられた記念碑(モニュメント)の一種で、ほとんどは花崗岩の一枚岩で作られており、四角形の断面をもち、上方に向かって徐々に細くなった、高く長い直立の石柱である。(ウィキペディアより)
花崗岩の突き上げるような岩塊に、実に見事な命名をしたものである。北岳からもその威容がはっきりと確認できた。
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【18:00 仙丈ヶ岳】
肩の小屋での晩ご飯。ニジマスの甘露煮と卵焼きと味噌汁でした。食料とテント、シュラフを背負って行かなくて済む事は荷物が1/3で済む事であり、我々のようなファミリー登山者には大変ありがたいことです。山小屋が無ければ3,00m級の山に家族で登山するなんて考えられる事ではありません。 感謝。
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【18:30 仙丈ヶ岳】
食事後、まだ夏の日差しが充分残っていたので仙丈ヶ岳を撮影。
なだらかで優雅に広がる裾野から「南アルプスの女王」と呼ばれる仙丈ヶ岳。夕焼けに染まりながら、その美しい姿を惜しげもなく見せてくれていた。
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【18:30甲斐駒ヶ岳】
同じく夕日に染まる甲斐駒ヶ岳(右端)。仙丈ヶ岳の山裾から右手に白雪を被ったような甲斐駒ヶ岳が雄々しくそびえている。甲斐駒のさきにも幾重にも連なった山並みが夕日に映えて美しく、まさに天上の大パノラマ、別世界の景色であった。
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【19:00 肩の小屋】
例年、海の日の連休は年間で最高の登山客が北岳を訪れるという。肩の小屋も超満員でシュラフの幅が一人分の就寝スペースであった。寝苦しいこと、この上無かったが9時間半の苦しい登りを経てきて疲労度は相当だった為、何度も目覚めながらも高イビキを掻いたようだ。翌日子供に「うるさいんで鼻をつまんでやった」と文句を言われた。(^^;;;
夜中に子供とトイレに起きて外に出たら満点の星空がまばゆかった。不覚にも両足がツッてトイレまで歩くのに難儀をしてしまい、星空を眺めるゆとりもなくそそくさとシュラフに潜り込んだ。
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