3月25日(土) 大安
旧暦 閏2月4日
月齢 3.4 (夕月) (中潮)



<行 事>
東京亀戸天神たいまつ祭り

<過去の出来事>

カピタンがシーボルトを伴い将軍に謁見(1826年)

女子高等師範学校(お茶の水大学)が創立(1890年)

島崎藤村の「破戒」が自費出版される(1906年)

女性初の博士に保井コノ(1927年)

全日本無産者芸術連盟(ナップ)が結成(1928年)

黒澤明監督第1回作品『姿三四郎』封切(1943年)

巨人・樋笠一夫が、プロ野球史上初の代打逆転サヨナラ満塁ホームランを放つ(1956年)

仏独伊ベネルクス3国が欧州経済共同市場(EEC)条約に調印(1957年)

サウジアラビアのファイサル国王が暗殺(1975年)

江戸川競艇閉幕、都営ギャンブル完全廃止(1973年)



<記念日>

●電気記念日
1878年3月25日、東京・虎の門の工部省電信局(東大工学部の前身)で行われた電信中央局開業祝賀宴において、イギリス人エーアトン教授の指導のもとに日本初のアーク燈50個が大衆の前で灯された。このことを記念して、日本電気協会が1955年にこの日を「電気記念日」と制定。家電メーカーや電器店がキャンペーンを行っている。



<今日の雑学>

自費出版から生まれた名作
1906年3月25日、島崎藤村の長編小説『破戒』が自費出版された。被差別部落出身の小学教員・瀬川丑松を主人公に、無知や因襲と戦い、解放を求める人間の苦悩を描いたこの作品は、日本の自然主義文学の代表作とされる。藤村は本名・春樹といい、1832年に木曽(長野県)馬籠宿で、本陣・問屋・庄屋の家系の四男として生まれた。81年には上京して明治学院へ入学したが、ナポレオンの伝記を読んで政治家を志したという逸話もある。キリスト教に入信し、卒業後は明治女学校教師となり、教鞭を執るかたわら文学を志す。『文学界』創刊とともに同人となって北村透谷に心酔し、97年に第1詩集『若菜集』を出版。近代詩に浪漫主義を確立する一方、自然主義小説に傾倒していった。『破戒』ののちも『家』『新生』『夜明け前』などの名作を残し、43年に死去した。