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ヤブコウジ(実) ヤブコウジ科 ヤブコウジ属 
2005年1月23日 葦毛湿原(周辺) Canon EOS 20D EF100mmMacro f/2.8 1/200sec ISO100

ヤブコウジは北海道・本州・四国・九州に分布する常緑の小低木。樹高は10cmから20cmほどで、土中に地下茎を発達させ、所々から地上茎を出す。地下茎で増えていくので、明るい場所では群生して密な群落を形成する。地下茎で地上茎を出す場所を変えることができるので、良好な生育地を求めて移動できる木本ということになる。葉は互生であるが、茎の先端に輪生状に集まる。両面無毛で両面とも光沢があり、縁には小さな鋸歯がある。2年目以降の茎には6月の終わり頃から7月にかけて花が付く。花は直径7mmほどで、花冠は5つに分かれ、おしべも5本。花冠には小さな紫色の斑紋が点在する。果実は秋に赤く熟し、冬も残っている場合が多い。マンリョウやカラタチバナと同じヤブコウジ科ヤブコウジ属の仲間で、実の数が少ないからか十両の別名がある。やはり縁起物として正月の飾りものに使われ、観賞用に栽培もされている。