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トベラ (実) トベラ科 トベラ属 
2005年11月3日 豊橋市 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/4.0 1/15sec ISO100

トベラは本州の岩手県以南から台湾にまでの海岸に分布する常緑低木で樹高数mになる。海岸の崖地などに生育するが、乾燥に強いことから庭園や公園、道路の緑化帯などに広く植栽されており、内陸の森林中にも稚樹がみられることもある。葉は互生であるが、枝の先端に集まるので輪生のように見える。基部が次第に細くなる狭卵形で、鋸歯はない。雌雄異株であり、4月から6月にかけて白色から淡黄色の花を咲かせる。果実は秋に熟し、3つに割れて中から赤い粘液に包まれた種子がのぞく。和名の由来は、樹木全体に悪臭があり、とびらに刺して魔よけにしたことからという。東三河ではトッペラと呼び、昔は畑の周りにモグラ除けとして植えていた。またモグラの穴に枝を差しておくとモグラが嫌がって近づかないそうである。なかなか強烈な臭い故納得できる。