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メギ(実) メギ科 メギ属  
2006年1月5日 葦毛湿原 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro f/4.0 1/25sec ISO400

メギは、本州関東以西、四国、九州に分布し、山地や丘陵の林縁や草地などに生える落葉低木。高さは1mほどで、よく分枝する。枝には筋のような折れ目があって角ばっている。枝は褐色〜紫褐色で、節々には長さ1cmほどの細く鋭いトゲがある。「コトリトマラズ」という別名は、トゲが鋭いので「小鳥もとまらない」という意味で、鋭いトゲのイメージからきたのはすぐわかる。葉は、新しい長い枝につく場合は「互生」するが、短枝につく葉は何枚か束になったように「束生」する。葉は長さ1cm〜大きく生長した状態では5cmになる。形はやや幅の狭い感じの倒卵形〜ヘラのような形。先端には丸みがあって、あまりとがらないことが多いが、反対に葉の付け根の方は次第に細くなる。葉には毛がなく鋸歯もなくて、特に若い葉は滑らかな印象がある。花期は4月〜5月。短枝から短い花序が出て、淡い黄色の花を数個下向きにつける。果実(液果)は10月ごろ赤く熟し、紅葉もなかなかきれいなものである。
メギは漢字で書くと「目木」で、これは茎や根を煎じたもので目を洗い、充血や炎症の治療に使ったことに由来する。この煎汁はとても苦く、苦味健胃薬としても使われていたらしい。