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ヘクソカズラ(実) アカネ科 ヤイトバナ属  
2006年1月29日 愛知県民の森 Canon EOS 10D Tamron28-75mm F/4.0 1/750sec ISO100

ヘクソカズラは日本全土に広く分布する多年草。比較的日当たりの良い場所で、他のものにからみつきながら繁茂する蔓(つる)性の植物である。標準和名はヤイトバナであるがヘクソカズラのほうが強烈な名前故通りが良い。葉を揉むと独特の臭気があり、これがヘクソカズラの名の由来である。ヤイトバナの由来は、花の中心部の色がお灸(やいと)の跡に似ているからとのこと。花は筒状で先端が外に曲がって浅く5裂し、外側は灰白色、内側は紅紫色で毛が多く生えていて、茎や葉の特異な臭気とはかけ離れた可憐で美しい花である。
果実は光沢のある球形で、小さいが冬枯れの季節には金色に輝き、よく目立つ。臭いは無く美しいので、果実の付いたツルはドライフラワーやフラワーアレンジメントなどにも利用される。また、この果実には薬効があり、しもやけ、ひび、あかぎれなどに効能がある。