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アブラナ アブラナ科 アブラナ属  
2006年1月29日 田原市 Canon EOS 10D Tamron28-75mmF2.8(75mm) F/4.0 1/4000sec ISO200

アブラナは野草というよりも世界的な油脂作物の一つで、中国、インド、パキスタン、スウェーデン、フランス、ソ連、カナダ、アメリカなどで広く栽培されている。日本でも菜の花と呼ばれて親しまれ、全国至る所で栽培されていたが、現在は輸入が増えて切花、野菜用のごくわずかの栽培になっている。温暖な房総半島や渥美半島では今でも栽培が盛んで、早春に黄色い絨毯となった見事なお花畑を見ることが出来る。一方、河川敷などに大量に群生する菜の花は一見アブラナにそっくりであるが、殆どがセイヨウカラシナである。元々食用として導入されたものが野生化したもので、おひたしにすれば、ピリリと辛いお総菜ができる。相違点はアブラナは葉が茎を抱くが、カラシナは葉が茎を抱かない。どちらにしても群生する様は早春の代表的な風物詩ではある。