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アオキ(実) ミズキ科 アオキ属 
2006年2月19日 豊橋市 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/4.0 1/50sec ISO100

アオキは宮城県以西の本州、四国、九州に分布する常緑低木。スギ林や常緑広葉樹林内に成育し、乾燥は苦手で半日陰の適潤地を好む。茎は初め真っ直ぐ伸びるが、途中から2つ〜3つに分かれ、これを繰り返して枝を広げる。葉は大形で厚く、光沢がある。普通の木は幹の表皮の内側にコルク層ができるが、アオキはそれができないため、いつまでも緑皮層が見える。名の由来は、このように葉も茎も常に青々としていることからきている。
雌雄異株で雌花は小形で目立たないが、 雄花は雌花に比べ大きく、紫褐色の花をつける。冬に楕円形の赤い実が熟す。実は大変みずみずしくワックスを掛けたような光沢があって美しい。赤い大きな果実を秋から春まで長期間付けるので、庭木にも斑入りの品種などがよく植栽されている。アオキは日本特産の常緑樹であるが、江戸時代にヨーロッパに渡り、赤い実の美しさが、冬の植物の少ないヨーロッパに於いても大変珍重されたという。