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ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) マメ科 ソラマメ属 
2006年2月25日 豊川市 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/4.0 1/1600sec ISO400

ヤハズエンドウは本州以南の日本各地に生育する二年草。ヤハズエンドウが標準和名だが、カラスノエンドウという名が一般には定着している。ヤハズエンドウの名の由来は、エンドウに似た小さい豆果が付く事と、小葉の先端がくぼんでおり、弓矢の弦を受ける部分(矢筈)に似ていることから。別名のカラスノエンドウは、同じマメ科のスズメノエンドウより大型なので、スズメより大きなカラスが冠せられた。路傍や堤防などのいたるところにごく普通に生育している。秋に発芽し、春に茎を伸ばす。茎には巻きひげがあり、長いものは1m以上にもなる。一見するとソラマメの仲間とは思えないが、よく見ると茎が角ばっていることと、豆のへそが長いというソラマメ属の特徴を満たしている。
若芽や若い豆果は食用になり、熟した豆も炒って食用にできる。小さいので食用にするほど採集するには根気が要る。また、未熟な果実の両端を切り落すと草笛になり、子供の頃よく遊んだものである。