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コショウノキ ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属 
2006年3月5日 豊橋市 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/5.6 1/30sec ISO800

コショウノキは山野の林内に成育するジンチョウゲ科の常緑小低木。コショウノキと言っても香辛料の胡椒とは無縁で、名の由来は夏に付ける赤い果実に辛みがある為のようである。香辛料に使われるコショウはコショウ科の多年生のつる植物の実から採るもので、熱帯アジア、インド原産の植物であり、もちろん日本には自生しない。
ジンチョウゲ科だけあって、花も沈丁花によく似ている。花は枝先に頭状に数個つけ、萼筒は白色、肉質で厚く長さ8〜10mm。先は4裂し、外側には細い毛が密生する。真白い花は暗い場所でよく目立ち、清楚な美しさがある。香りはジンチョウゲほど強く無く、みかんの花を柔らかくほのかにしたような上品な香りでで清々しい。枝先に互生する葉は倒被針形。すらっと切れ長な形で綺麗な光沢があり端正な美しさがある。